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現役アナウンサー直伝!ウェビナー初心者でも伝わる話し方10ポイント
目次
弊社のまるなげセミナーの登壇者のスキルを標準化するために、現役のアナウンサーの方に、初心者向けの話し方講座として動画を撮っていただきました。本記事はその動画をまとめたものになります。
ウェビナーはオフラインよりも登壇者の話し方が重要です。話し方がたどたどしいと参加者に聞きたいと思ってもらえず、内容も入ってきません。そこでこの動画と記事を参考にしていただき、すこしでも話す力をつけて登壇いただければと思います。
株式会社アンドワーズ 代表取締役
フリーアナウンサー
大学在学中に青森県の観光大使を務める。PRステージを楽しそうに聞いてくれるお客様の反応が嬉しく、「これからも話す仕事をしたい」と、アナウンサーを目指す。大学4年、アナウンスデビュー。2018年11月 株式会社アンドワーズを設立。放送現場で学び経験したノウハウを多くの社会人へ届けようと様々な研修に登壇。
◆目次◆
1:はじめに
2:伝わる話し方10のポイント
ポイント1:「会話である」
ポイント2:安心して話して
ポイント3:画面映りは顔と上半身が1対1
ポイント4:画面を明るく
ポイント5:冒頭の第一声を決めておく
ポイント6:少し遠くに向けて声を出す
ポイント7:冒頭「えー」をなるべく言わない
ポイント8:高低アクセント
ポイント9:文末はシンプルに
ポイント10:読む→話すへ
3:おわりに
1:話し方の専門家について
アナウンサー(三浦由紀子)のご紹介
こんにちは、株式会社アドワーズの代表でアナウンサーの三浦由紀子です。今回はまるなげセミナーで登壇のあなたへ、「現役アナ直伝!伝わる話し方10ポイント」と題してお話ししていきます。
特にウェビナー形式だと参加者が見えないため「これでいいのかな…」と、話しながら不安になることもあるかと思います。あるいは、自分の話し方について「改善したいけどどうしたらいいか分からない」という方も、参考になさってください。
10のポイントについて具体的な紹介とあわせて、そのポイントを実際に体現するためにどうしたらいいのか、実践に生かすためのコツもセットでお届けします。
出来ているポイントは「これでいいんだ」という自分への自信につなげて本番を迎えてください。逆に「今日初めて知った」という人は自分と比べて落ち込まず、少しずつ実践に向かっていってください。
企画の背景
今回はアナウンサー経験から培ったノウハウを提供することで、自分の話し方に自信を持てるようになってもらうことが企画背景です。
ウェビナーやセミナーでは、参加者がリアルタイムで反応を見ることができず、話し手としての不安を感じることも多いでしょう。また、広報や営業の現場でも、相手に伝わらない、印象に残らない話し方をしてしまうこともあるかもしれません。
そんな課題を抱えた人たちに対して、三浦由紀子氏が実践的な10のポイントを伝授することで、自信を持って話せるようになるためのアドバイスを提供します。
2:伝わる話し方10のポイント
ポイント1:セミナー登壇は「会話」である
1つ目は、「会話である」と意識してください。セミナーの登壇というと怖く感じますが、公の会話だと意識するとすごくうまくいきます。
私も今パソコンに向かって一人で撮っていますが、実は仲のいい友達を思い浮かべて、その友達に話しかけるイメージでお話ししてるんです。
ポイントは会話であることなんですね。具体的にはあなたのお友達と1対1の場面で、雑談ではなく仕事のことを伝えるシチュエーションだと思ってセミナー当日を迎えてください。
違うのは言葉遣いです。カジュアルな「~でさ」ではなく、「〜です」と公の会話にシフトするだけです。
ポイント2:セミナー登壇は「安心」して話して
2つ目は「安心して話すために」です。よく知っている友達との会話はそんなに緊張しないですよね。同じ雰囲気で話すのがいいです。
なぜセミナー登壇が怖いかというと「不特定多数の人が聞いている」と感じるからなんです。ですので、実際に友達の写真をパソコンのカメラの横に置いたり、大きめの付箋に思い浮かべる人の名前を書いて貼っておく。
あたかもその人がいるかのように見ながら話しをするわけです。「自分は誰々さんに話しをしているんだ」と思うと安心します。あなたにとってそれは誰でしょうか。
ポイント3:セミナー登壇は画面映りが大切
3つ目は自分の映り方、自分の顔の映り方、画角のお話をします。画角とは自分が画面の中にどう収まっているか、のことです。結論から言うと、左右は同じくらい空けて中心に自分が座ります。
そして、お顔と上半身がだいたい1対1になるようにパソコンと自分の距離を設定してみてください。作業している時はパソコンとの距離が20cmぐらいだと思いますが、それだと顔が近づきすぎます。
私は今パソコンと自分との距離が70〜80cmあります。画面の中央でお顔と上半身が1対1というのは「黄金比」で、黄金比が取られていると見ている側が安心して聞けます。
ポイント4:セミナー登壇は画面を明るく
「画面を明るく」がポイントです。私は今、窓からの光を真正面から受けていますが、顔と表情が明るく見えます。
避けて欲しいのは、逆行と照明です。照明と自分との位置によっては、クマができたりほうれい線が目立ったり、顔が暗かったりというのがあります。
自分がキレイに映る場所になるべくパソコンを置くなどレイアウトの工夫をしてください。夜の場合には外付けのライトを活用するのもいいでしょう。
ポイント5:セミナー冒頭は、第一声を決めておく
ここから話し方のテクニックに入ります。冒頭がうまくいくとセミナーの本題もうまくいく可能性が高いです。反対に、「出だしでグダグダだった」という気持ちを引きずったまま話すのは過酷ですよね。
具体的には、司会の方が紹介してくれて自分が話す番がきた瞬間に、何を話せばいいかを決めておくということなんです。
・挨拶
・セミナー参加へのお礼
・名前を名乗る
・今日はよろしくお願いします
だいたいこの4つでいいんじゃないかと思います。司会者から振られた直後の言葉、冒頭のセリフを決めておいてください。
ポイント6:セミナー登壇は少し遠くに向けて声を出す
第一声は少し遠くに向かってお話ししてみてください。冒頭の第一声――例えば「皆さんこんにちは」という言葉を、自分から1mちょっと離れたところに設定した相手がいると思って話してください。
遠くに向かってお話しすると、自然に声のボリュームが上がります。そして大きな声になると明るい雰囲気がセットになり、はきはき感も付いてきます。一石三鳥なんですね。
意識を遠くに向けるとそんなに頑張ってなくても声のボリューム、はきはき感、明るい雰囲気が付いてくるというのを覚えておいてください。
ポイント7:セミナー冒頭「えー」をなるべく言わない
冒頭に「えー」を言わないようにしてみてください。初めが肝心なんですね。1回や2回、言ってしまうのは自然なことなので、出てしまったからといっても落ち込む必要はありません。
話し始めだけでも「えー」「あのー」が出てこないように、ポイント5でお話しした通り冒頭のセリフを決めておけば効果的ですね。少しずつ「えー」の数を全体を通して減らしていきましょう。特に冒頭から。
ポイント8:セミナー登壇は高低アクセントを心掛ける
「高低アクセント」は新しく覚える方も多いと思います。言葉の始まりや文章の始まりは高く、言葉の終わりや文章の終わりは低いアクセントにする、というのが高低アクセントです。
例えば「今日はセミナーのご参加ありがとうございます」では、「今日」が高くて「ありがとうございます」にかけて低くしていきます。この高い・低いの差が、話のリアルさや自然な感じ、はきはき感を生んでいます。
普段と違う場所でお話しすると棒読みになりがちですので、あえて意識しましょう。言葉の始まりや文章の始まりがちょっと高いと、後は自然と低くなりますので、とにかく高く始めることを意識してください。
ポイント9:セミナー登壇の文末はシンプルに
文末はシンプルが一番です。文末は「~です」「~ます」「~でした」「~ました」の4パターンのどれかを使うことをベースにしてください。
多いパターンは「~させていただきます」「~でございます」とわざわざ難しい文末を使うこと。相手に敬意を表すのはもちろん大切ですが、ですます調も敬語の一つなので失礼にはなりません。
普段使っている言葉でいいんです。「まずは自己紹介です。私の名前は三浦由紀子です」。こんな感じで「です、ます、でした、ました」をベースにしてください。
ポイント10:セミナー登壇は「読む」→「話す」へ
ウェビナーだと共有している資料をただ読み合わせているというシーンが多いです。そうすると参加者は「ここに書いてあることをただ読んでるだけか、じゃあ聞かなくていいか」と、自動でここまで変換されちゃうんです。
聞き手の集中力が切れる原因はコレなんですね。もしも資料をそのまま読む場合は、共有する資料を簡単バージョンにしてください。例えば、文章をキーワードだけにしておく、あるいはイメージ映像、表やグラフのみにします。
共有する資料とは別に解説の資料を手元に残してお話しすると、棒読み感がなくなります。
3:セミナー登壇に向けてのメッセージ
ここまで、まるなげセミナーに登壇のあなたに「伝わる話し方10のポイント」をお話ししてきました。
一気に全部やろうとすると負担だと思いますので、一つ一つという目線で望んでください。中には何気ない日々の会話がそのままトレーニングになるので、一つ一つの会話を大切してみてください。
これから迎える当日があなたにとって、そしてお客様にとってより良い時間となりますように私も祈っております。最後までお読みいただきありがとうございました。